ドライブシャフトブーツ点検・延命処理
 当HPを見ていただいている方から、ドライブシャフトブーツの交換について情報をいただきました。ドライブシャフトブーツに関しては安心しきっていたけど、10万キロを突破しているのでなんだか不安になってきました。そこで点検することにしました。
 もしダメになっていたらまたHPのネタが増えるし、定期的な点検は必要かも。とにかく点検だけはして、安心することにしました。
 
 今回はアンダーカバーのボルト穴が壊れ、ボルトだけではしっかり留まってくれなくなったので、以前パッドをかませて留めた方法を全てのボルトですることにしました。したがってシャフトブーツの点検もジャッキアップして行ないます。
 まずはジャッキアップ、ウマにのせ、アンダーカバーを外し、アルファの下にもぐりこみました。
 そこで見た光景は、、、
 ←おぉ!きれいなモンです。ヒビもなく、ちゃーんとゴムっぽいです。いやいや、これならあと数年安心だわい、などと安心しました。さて、アンダーカバーに取り掛かるか、、、、、、と、ふとインナーシャフトブーツが目に入りました。
 そこで見た光景は、、、
 
ガ━━Σ(;゚д゚)━━ン →
 表面がボソボソです。ヒビも見えます。乾燥肌の行き着く先みたい。何じゃこりゃー。
 
 むむー。インナー側(ミッション側)のブーツがチョイ(激?)悪ブーツです。インナー側はステアリング操作による大きいねじれがないから、すぐに破れることはないと思われるものの、常に同じ形状ではないので、車が動くと必ずヒビに対して「引っ張り」「圧縮」の力がかかります(言葉では説明しづらいですが、シャフトが斜めに取り付けられているので、シャフトが回転するとブーツの形状が刻一刻と変化し、常に歪んでいるのです)。その場でタイヤを回せは良くわかります。あと1〜2年くらい持つかな?といったところです。
 インナー側を交換するとなると、チョー厄介です。シャフトをタイヤ、ミッションから取り外し、ブーツを交換しなくてはなりません。うわーめんどい。
 
 すぐに交換できないことは明白なので、まずは汚れをきれいに拭き取り、ウエザーストリップやゴム類の寿命を大幅に延長させるケミカルをたっぷり塗布することにしました。これはゴム類、樹脂類を全く侵さず、撥水撥油性の保護剤です。アーマオールみたいなものではなく値段も高いのですが、背に腹は代えられません。ちなみにこのケミカル、オープンカーのウエザーストリップに半年とか一年毎に塗ってあげると、とてもゴムが長持ちするので私には必需品です。
←汚れを落とした後、シャフト(タイヤ)を回しながら満遍なくたっぷり塗布していきます。ゴムに潤いをもたせ、ケミカル自体が強力にゴムを保護します。こんなことなら昔からやっておけばよかった。というか、前から点検しとけばよかったなぁ(泣)
 しかしブーツの「FIAT‐LANCIA-ALFA」という文字が不安を増大させる(笑)
 
 
←もちろん反対側のインナーブーツやまだまだ健全なアウターブーツにも塗布します。アウターブーツの谷部は塗るのは難しいので(鋭い谷なので)、スプレーして満遍なくコートします。当然垂れてくるので、垂れてきたものを車輪を動かしながら山部に塗りつけていきます。
←ブーツを交換するためにはシャフトを抜かなければならず、そのためにはこれらのタイヤ、アーム、メンバー?類を取り外し、ミッションから抜かなければならないと思われる。特にインナー側はすごく狭くて簡易交換は不可能。クラッチ交換時にでも一緒に交換したいところ。それまで持たせたい。持つかな?
 とにかく破れる寸前までは行かずに、今気付いてよかった。クラッチ交換時に一緒に交換したいところだけれど、それまで持たないときはDIYでやるか〜というところ。いづれにしても定期的な点検は必要ですな。
 さて、あとは気を取り直してぐらぐらアンダーカバーをキッチリ取り付けますか。
←ナットの穴がボロボロです。赤○が抜け落ちたところ。黄色も早晩破損しそう。黒は今まで気付かなかったけどサイドのカバーに取り付ける穴(留めなくても大丈夫そう)。今回は全部、ボルトとカバーの間にパッドをかませて留めます。
→あ〜あ。こりゃグラグラになるわけだ。
←今回はプラスチック製の安いもの(93円)を用意。でも擦ったときすぐに割れそうな気もします。ゴム製は400〜500円だった。
→もちろんパッドを咬ませるわけだから、ボルトも長いものを用意。
←プラスチックのパッドを咬ませ、アンダーカバーをガッチリ装着した図。擦ったら割れそうだ。
→やっぱりゴム製だとボルトが沈んでくれるし擦ってもすぐには壊れないからゴム製のほうがいいかも。次の機会があったらゴムパッドを買います。というか、FRPで修理した方がいいのかな?
 
 ぐらぐらだったアンダーカバーはバシッと装着されました。でもパッドはゴム製のほうが安心だな。次はゴム製にするか、(とあるお方から頂いた情報のように)FRPで修理するか。とにかくまずは一安心。
 
 今回の教訓。たまにはジャッキアップして下回りを点検しましょう。意外に楽しい。
 さてインナーブーツがクラッチ交換まで持つかどうか。
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