ドライブシャフトブーツ交換
 ある日のこと、ふと左前タイヤをみるとホイールハウスにグリースが飛び散っている。
 こりゃブーツが破けたなと。
 とりあえずホイールハウスを洗浄し、ブーツのどこが破けたかジャッキアップして確認するも、全然破けてない。でもホイールハウスに飛び散っていたのは、粘性の高いグリスで、明らかにドライブシャフトブーツのもの。路上で他車のドライブシャフトブーツを踏んだ???いやいやそんな偶然は皆無でしょう。ということで、ドライブシャフトブーツは破れていないものの、このままにしておくのも気持ち悪いし、細かいヒビが数年前から確認していたのもあり、とりあえず交換してみることにした。
 ドライブシャフトブーツは汎用の伸びるゴムブーツ(1000円くらい/1個)を使用し、インナー側だけ外して、ラッパ状のコーンで押し込む戦法で交換することにしました。
 
 (この情報、ノウハウを教えていただきましたOさんに感謝申し上げます)
 
 まず、車体をジャッキアップし、ウマをかけた後、エンジン下のアンダーカバーとタイヤを外します。
↑今回は左側を交換。アンダーカバー、タイヤを外したら、このカバーを外して、ドライブシャフトのインナー(ミッション側)に手が入りやすいようにする。
↑インナー側の取り外し。ハンドル舵は左にめいいっぱい切っておきます(ブレーキ板を手で動かせます)。6mmヘキサゴンソケットに10cmほどのエクステンションを付けて、ラチェットで外しました。貫通側のナットに13mmのスパナをかませておかなければなりません。6本のボルト、ナットと3枚の当て板を外します。
↑次に舵を通常に戻して、サスペンションホルダとナックルを分離。17mmナットを外して、15mmボルトをトントンと押してあげると外れます。2本とも外すと、かなり自由度があがり、ブレーキディスクがグラグラ動かせるようになります。
↑それでもドライブシャフトを手前に抜くことが出来なかったので、スイングアーム(一番下のアーム)を固定しているこのボルトを4回転ほど緩めてやります。
←じゃじゃーん!やっと手前に引き出せました。途中、上につっかえますので、舵をめいいっぱい左に切り、スイングアームを思いっきり下に押し下げるとシャフトが手前に引き抜けます。ここまでが手順が分っていないと苦労しますね。
 後は交換です。
 
←古いドライブシャフトをペンチやニッパーやはさみやカッターなどで取り外し、ジョイント部分をキッチンペーパーで掃除。写真はアウター側。実際はインナー側も取り外します。
やはりブーツは破れてない。???
ただ、インナー側のグリスがすごく少なかったような気がしないでもない。
 
↑新しいブーツを、コーンを使って入れてやる(アウターとインナーでブーツの押し込み向きに注意!!)。あと数ミリコーンの出口幅が大きいとすごくやりやすかったのに。しかしものすごく広がる。出産みたい(笑)立ち会ったものにしか分らないが。
↑ブレーキデスクで回転させながら、新しいグリスを全量にゅるにゅると満遍なく塗りのっける。後はブーツバンドを(回転方向と逆になるように折り曲げるようにして)大小2本取り付け完了。
←インナー側も。
 
→後は来た道を戻る。インナー側のナットを取り付けるのが大変。(狭くて)
←古いインナーブーツ。ややひび割れが見られるが、数年前から確認していて、悪化してない。
 
保護剤が強力に延命していてくれていたということだ。
 
 作業はそれほど難しくないんだが、手順やボルト外しが面倒だったりシャフトを引き出すのに工夫したりとそっちが大変だった。時間は1人で4時間かかったけれど、次は勝手が分っているから半分で出来ると思う。右も後日してみようと思う。
 
 通常はハブナットを外して、シャフトも外して行うのが正当だけれど、それは面倒だしハブナットやらブレーキやらを外すのが大変、また、アルファの場合分割ブーツも無いので、DIYであればやはり伸びるブーツが現在のところベターな選択なのかな。
 
 この情報や手順は、このサイトをご覧になっていただいたOさんからいろいろと教えていただきました。重ねて感謝申し上げます。
 
 
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