アルファロメオの敷居
 アルファロメオと言えば、イギリスのMGなんかと並んで、エンスーにはたまらないメーカーですよね。でも、日本ではまだちょっとだけ特別な車です。車に疎い人と話すと、アルファ?ろめ?などといった感じで、メーカー名すらわかってもらえないこともあります。
 車のことを聞かれると、大体において最初は「どこの車?」と聞かれます。以下、こんな感じです。
 
イタリアです。
 
すごいねぇ。壊れる?
 
大したことありません。あまり壊れませんよ・・・・
 
しかし、この「壊れない」には、以下の注釈がつきます。
 
(定期点検を欠かさず行って、定期交換部品はきちんと交換し、不具合箇所を早期発見し、しっかりメンテナンスすれば) あまり壊れませんよ。
 
と言うことなのです。でも、聞かれるたびにこう答えるのって面倒くさいでしょ。だから適当に答えます。どうせ聞いてきた人だって、買いはしないだろうし。欲しくなったら他人が何と言おうと買うだろうし。
 イタ車は、いまだロット間、個体間のバラツキ(個体差)が大きいと聞きます(147はわかりませんが、)。しっかりメンテナンスしていても壊れる個体は壊れるみたいだし、ねぇ。
 自分はスパイダーを購入するときに、壊れることは覚悟して買いました(覚悟っていうか、壊れたら直せばいいさ、維持できなくなったら、売ればいいさ〜ってことだけですが…。でも一応、購入資金の2/3をローンの頭金にして、1/3は修理費用のために取っておきました→これも結婚資金で消えていきました)
 この点、均一で、不良のない製品を大量生産することに対し、並々ならぬ努力を払う日本人が設計する日本車は(この点では)実に優秀です。
 だから、乗りっぱなしでも壊れない日本車に慣れきっている人(でもオイル交換だけはやたらとする人が多いようです)が、イタ車に手を出すのはちょっと危険です(ちょっとだけね)。でも、それでも敢えてこの危険な香りの漂うアルファ・ロメオに手を出しちゃった人は、あとは蛇の毒にやられてしまうでしょう。(アルファを知っちゃうと、ドイツ車だって無味乾燥な車に感じちゃうと思います)
 
 私は、アルファロメオを自分が所有するなんてことになろうとは、まったく思いもよりませんでした。自分とは縁遠い存在でした。(でも買っちまいましたが→「出会い」)
 でも、実際に所有してみるとそんなことは全然ありません。アルファロメオの敷居は思ったよりずっと低いことがわかります。少なくとも私のスパイダーは、運転に関して、特別に注意する点なんかないし、ビートよりずっと乗りやすい車だなと感じるくらいです。故障も(覚悟していたほどには)全然ありません。
 
 
 
 
 
 
 では価格面ではどうでしょう?
 
 今は若いヤンキーが、やたらとエルグランドやらアルファードとかに乗ってる時代です(もちろんマトモなオトーサンもたくさん乗っていらっしゃいます、誤解の無きよう)。あのコクサンミニバンっていくらでしょうか?アルファロメオと変わらないか、逆に高いくらいでしょう。
 そう考えると、所有することで、運転中にエンジン音やらフィーリング等でコレだけの喜びが得られ、傍目から見れば超高級車に見られ、エロチックな外観を他人に披露しながら生活できるアルファロメオのバリューフォーマネー(費用対効果)は実に高いと言えると思います(なにより自己満足度がべらぼうに高いです)。
 維持費はコクサンよりはちょっぴりかかると思います。でも、たとえばスキーやら、スノボやら、ゴルフ、キャンプなんかの趣味と比較考慮すると、趣味の一部として出費する分にはそれほどの費用ではないと思います。アルファに乗ると、通勤が楽しくなりますし、ちょっと人生が変わるかも、、、です。
 
ただし、「目立つのはちょっとなぁ」と考えている人にとっては、アルファの敷居は富士山より高いでしょうね(笑)(そんな人はFIATのNEWプントがいいと思います。日本車と変わらないデザインなので)
 
 
 
 
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